卵は、卵料理をはじめ色んなレシピで活躍する食材です。いつでも使えるように常備していることも多いですが、正しい保存方法や保存期間が分からないことも。特に卵かけご飯など生食で食べる場合は注意が必要です。
今回は卵をより美味しく、安全に食べるための保存方法や保存場所についてご紹介します。
また、100円ショップでは卵専用の収納ケースも販売しています。蓋がついている商品なので卵保存に向いており、冷蔵庫の棚に置いて使用できました。
卵は冷蔵庫保存が基本です。10℃以下の保存が推奨されているので、常温保存は避けます。
卵の保存場所といえば、冷蔵庫に備え付けられているドアポケットの「卵置き場」を使用することが多いです。せっかく用意されているスペースですが、卵の保存には適していません。冷蔵室の開閉に伴う振動と温度の変化で卵が傷みやすくなります。
卵を保存する際は必ず「とがった方を下に、丸い方を上に」して保存をしてください。
卵の殻には小さな気孔があり、そこを通して呼吸をしています。より気孔が多い丸い方を上にすることで呼吸がしやすくなり、鮮度を保ちやすくしてくれます。
また、とがった方が強度があるため、卵が割れにくくなるのも理由の一つです。スーパーマーケットなどで購入したパック入りの卵は、基本的にとがった方が下向きになっています。
卵は購入時のパックに入れ、冷蔵庫の奥に置いて保存するのがおすすめです。ヨード卵・光の公式サイトでも「ご家庭では、パックのまま冷蔵庫(10℃以下)で保存してください」と記されていました。卵の殻にはサルモネラ菌が付着している場合があり、他の食べ物に菌を移さないためにもパックで保存をしましょう。
また、保存前に卵の殻を洗うのは厳禁です。水洗いをすると表面のクチクラ層が剥がれてしまい、卵の中に菌が侵入しやすくなります。
ヨード卵・光 公式サイト | 卵のおすすめの保存方法は? |
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フカベエッグ 公式サイト | たまごの上手な保存方法は? |
火を通したゆで卵は日持ちしそうなイメージがありますが、生卵よりも傷みやすいので注意が必要です。卵白には菌を溶かす酵素が含まれていますが、火を通すことで酵素の働きが失われます。作ったゆで卵はできるだけ早めに食べるようにしましょう。
卵は冷凍保存に不向きな食材です。かた茹でした卵を殻のまま保存容器に入れ、冷凍保存することもできますが、保存期間はもって2〜3日。美味しさと安全性の面を考えると、卵は原則冷蔵保存がおすすめです。
卵のパックには必ず賞味期限がわかりやすい場所に記載されています。卵の賞味期限とは「生で食べられる期限」のことです。白身に含まれるリゾチームという酵素の働きがある期間を賞味期限としており、賞味期限を過ぎた場合は必ず加熱調理をして食べる必要があります。
賞味期限を過ぎた卵を食べる場合は、なるべく早く食べ、しっかりと火を通すようにしてください。また、パックのまま保存することで賞味期限が常に目に留まりやすい状態で保存することができます。
賞味期限内であっても、ヒビが入った卵は注意が必要です。生食は絶対に避け、食べる場合はなるべく早く、しっかりと加熱処理をして食べるようにしてください。
鮮度が良い卵は、卵を割った時の白身の広がり方でわかります。写真のように白身が白身が広がり、暑さが暑さが減っている卵は鮮度が落ちています。
新鮮な卵は白身が広がりにくく、卵白の盛り上がりが高く、プリッとした状態です。
1984年生まれ、兵庫県在住の主婦・ウェブデザイナー。食べることが大好きで、おいしい食べ方を考えたりやソースづくりにチャレンジしています。
家事や料理は「なんとなく分かっているようで、実は知らないこと」が多く、料理本や家事本をよく読んでいました。こちらのサイト「おいしいメモ帳」では、知っておくと便利な料理の基本や保存方法、おいしい食べ方などをご紹介しています!